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【シーズン2:第4話後半】BIPVの未来(市場編)  (S2:BIPVの未来~ZEBのキー~)
峯元高志
  • 2020年7月9日
  • 11 分

【シーズン2:第4話後半】BIPVの未来(市場編)  (S2:BIPVの未来~ZEBのキー~)

BIPVの市場はこれからどれぐらい成長するのでしょうか? また、導入を促進するような施策はどういったものがあるのでしょうか? 今回は、海外(ヨーロッパ)の状況も含めて、BIPVの市場についてお話しします。 第4話のポイント ①求められる発電コスト ②導入量とポテンシャル ③市場予測 ④導入施策 ⑤海外の状況 今回は、第4話の後半として③④⑤についてお話しします。 ポイント①「市場予測」 市場予測、2030年の日本に対するものです。 前回も触れましたが、まず導入ポテンシャルを見てみると、 面積にして1.5億=10.6億m2でして、 これに太陽電池モジュールの変換効率20%、つまり、200W/m2をかけると、 31~208GWという値が得られます。 市場予測はどうなるかというと、こちらの文献にある通りですが、 面積だと、1,565万平米~5,790万平米です。 導入ポテンシャルの場合とは違って、 この市場予測の試算では、これからの効率改善も考慮されていて、 現状が19%、高効率品が25%、さらに超高効率品が30%として、 このミックスで計算されており
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【シーズン2:第4話前半】BIPVの未来(市場編)  (S2:BIPVの未来~ZEBのキー~)
峯元高志
  • 2020年7月8日
  • 7 分

【シーズン2:第4話前半】BIPVの未来(市場編)  (S2:BIPVの未来~ZEBのキー~)

BIPVに求められる発電コストはいくらぐらいでしょうか? また、導入のポテンシャルはどれぐらいの大きさでしょうか? 今回は、市場の観点からBIPVについて考えてみたいと思います。 第4話のポイント ①求められる発電コスト ②導入量とポテンシャル ③市場予測 ④導入施策 ⑤海外の状況 今回は、第4話の前半として①②についてお話しします。 ポイント①「求められる発電コスト」 BIPVの普及には、やはり、コスト低下による、経済合理性の確保が重要です。 では、BIPVに求められる発電コスト、これは、どのように考えればよいでしょうか? 理想的にはコストは低ければ、低いほどよいように思いますが、 現実的には、これよりも低くすべきという目安があると思います。 その比較ですが、単純ですが、一つの考え方が 「電力を、自分で作る方が安いのか、買う方が安いのか?」 だと思います。 つまり、BIPVによる電力の発電コストが、 電気事業者から電力を買う時の電気料金単価よりも安ければ、 BIPVシステムを導入した方が経済的に有利という事になります。 もちろん、ここでいうBI
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【シーズン2:第3話後半】BIPVの未来(技術編)  (S2:BIPVの未来~ZEBのキー~)
峯元高志
  • 2020年7月7日
  • 11 分

【シーズン2:第3話後半】BIPVの未来(技術編)  (S2:BIPVの未来~ZEBのキー~)

BIPVに必要とされる技術とはどういったものがあるでしょうか? 今回は第三話の後半として、寿命とメンテナンス性、そして意匠性を実現する技術についてお話しします。 第3話のポイント ①鉛直設置の特徴 ②寿命とメンテナンス性 ③意匠性 今回は、第3話の後半として②③についてお話しします。 ポイント②「寿命とメンテナンス性」 建物の耐用年数は、建物の寿命とは一致せず、むしろもっと長寿命なのですが、 耐用年数を目安とすると、鉄骨であれば、50年を超えてくることになります。 50年というと、通常のPVの保証期間よりもずっと長く、BIPVシステムは、メンテナンスを前提に設計する必要があります。 説明の詳細は、第二話の前半をご覧ください。 次にBIPVのメンテナンスについてお話しします。 これは傾斜面設置のPVも同様な部分もあると思いますが、メンテナンス項目として、 まずは、ちり、汚れの掃除、そして、雪・氷などの除去があります。 また、もちろん、不具合モジュールの交換や設置架台の交換があります。 そして、メンテナンスの際の条件ですが、 入居者・利用者の快適性と
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【シーズン2:第2話後半】BIPVの今        (S2:BIPVの未来~ZEBのキー~)
峯元高志
  • 2020年7月1日
  • 14 分

【シーズン2:第2話後半】BIPVの今        (S2:BIPVの未来~ZEBのキー~)

今回は、普及に深く関わる標準化とはなにか、試験規格、認証そして、 BIPVの適用状況と標準化への課題、BIPVの多面的な価値についてお話しします。 第2話のポイント ①BIPVの導入の今 ②BIPVの特徴 ③PVの標準化 今回は第2話の後半として③をお話しします。 ポイント③「PVの標準化」 まず、標準化とは何でしょうか? 太陽電池だけでなく、広く一般的な話をした後に太陽電池、そしてBIPVに話を絞っていきたいと思います。 これから丁寧に説明していきますが、お伝えしたい結論は、 グローバル化が進んでいる今、国際標準化(国際規格)が重要であるということです。 さて、標準化ですが、以下は、日本産業標準調査会のHPの文言の引用です。 標準化、即ち、Standardization、とは、 「自由に放置すれば、多様化、複雑化、無秩序化する事柄を少数化、単純化、秩序化すること」です。と説明されています。 繰り返すと、少数化、単純化、秩序化です。 標準化の例としては、皆さんの身の回りの物の多くが標準化されていて、 例えば、キーボードの配列なんかもそうですし、乾
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【シーズン2:第2話前半】BIPVの今        (S2:BIPVの未来~ZEBのキー~)
峯元高志
  • 2020年6月30日
  • 7 分

【シーズン2:第2話前半】BIPVの今        (S2:BIPVの未来~ZEBのキー~)

建材一体型PV、すなわちBIPV(ビーアイピーヴィー)、はZEB実現のキーパーツです。 今回は、日本においてBIPVが現状でどれぐらい入っているのか、 通常のPVと比較したBIPVの特徴についてお話しします。 第2話のポイント ①BIPVの導入の今 ②BIPVの特徴 ③PVの標準化 今回は第2話の前半として①②をお話しします。 ポイント①「BIPVの導入の今」 まず、2018年の単年に日本に導入されたPVの量についてです。 合計では6,660MW、つまり約6.7GWです。 系統連系されていないオフグリッドがこれに2MW足されます。 さて、次の3つの内訳を見ていきたいと思います。 ①がBAPV(地上設置を含む)。ちょっと言葉的におやっと思った方がいらっしゃると思いますが、統計上、非住宅の地上設置はここに入っています。 ②がメガソーラー(地上設置の発電事業用)です。 ③がBIPVです。 それでは、内訳を見ていきましょう。 まず、①BAPVのうち、住宅用の10kW未満のものです。 全体のうち、9.4%を占めており、容量としては628MWです。 これって
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【シーズン2:第1話】ZEBの必要性とBIPV     (S2:BIPVの未来~ZEBのキー~)
峯元高志
  • 2020年6月26日
  • 9 分

【シーズン2:第1話】ZEBの必要性とBIPV     (S2:BIPVの未来~ZEBのキー~)

今、皆さんはこの動画をどこで見ていますか? オフィス・自宅などの建物の中でしょうか? その建物のエネルギーを、省エネ技術とPVによる創エネ技術で収支をゼロにできます。 それがNet Zero Emission Building/House(ZEB/ZEH)です。 今回は、日本のエネルギー消費の全体像、ZEBの必要性、BIPVとはなにかについて解説します。 第1話のポイント ①エネルギー消費@日本 ②ZEB(ゼブ)への期待 ③ZEBに重要なBIPVって? ポイント①「エネルギー消費@日本」 ZEBの導入として、日本の最終エネルギー消費についてお話ししたいと思います。 2017年度の最終エネルギー消費は、13.4エクサジュールでした。 Eというのがエクサで、10の18乗のことです。 これを、kWhに換算すると、1kWhが3.6メガジュールなので、3.7兆kWhになります。 これを100%として、電力の占める割合、つまり電力化率を考えます。 電力消費が約1兆kWhなので、電力化率は約26%になります。 では、このうちPVが発電する電力はどれぐらいでしょ
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